Dictionary

Yシャツ豆知識

2017/02/20

ワイシャツの起源

ワイシャツとは、男性用スーツの下に着る前開きで、ボタンとカフスがついているシャツのことを言います。

おそらくYシャツと表記されるし、襟元が「Y 」字だから?

と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、本当は「White shirt」つまり、白いシャツのことを言います。ワイシャツは「White shirt」を聞き間違えて生まれた和製英語なので海外では通用しません。
そして、和製用語である「ワイシャツ」を聞き間違えて生んだのが、弊社創業者の石川清右衛門でした。

それでは、ワイシャツ(White shirt)にはどのような歴史があるのでしょうか。

《ワイシャツの起源は古代ローマで着用されたチュニック》
ワイシャツの起源は、古代ローマで着用されていた「チュニック」だとされています。現代の女性用チュニックとは異なり、スリットを開けた白い布を頭から被る衣装で、身分によって丈の長さが違っていました。膝上が一般階級、丈が長ければ長いほど身分が高く、足を覆うほどの丈は、かなり身分の高い人のみが着ることを許されたのだそうです。イメージとしては歴史の教科書に出てくる古代ローマ人が身に纏っている、あの白い布の衣装です。

《中世を迎えるとシャツをオシャレに着こなし始めた》
中世になると、トップスとボトムに分かれた服になりました。襟や袖が凝ったオシャレなデザインになり、ジャケットの袖からシャツの袖を見せるのが大流行しました。現代のスーツで袖からシャツを見せるオシャレのルーツと言えます。15~16世紀はラバ(rabat)というシャツの襟を折り返したものが流行りました。17世紀になるとラフ(raff)と呼ばれるひだ襟がついたものが流行りましたが、食事をするのにじゃまなことから、下あごの部分が開いた、扇形の襟に変わりました。シャツの歴史は男性のオシャレの歴史でもあります。

このような高貴な方達のオシャレや気品の歴史を感じつつ、オーダーシャツを作られると、着心地は当然のことながら、貴方様の雰囲気もひと際、優雅にオシャレを感じられるのではないでしょうか。

一覧に戻る